小学校高学年のときに会社の社員研修旅行(北米)に連れて行ってもらった。
そのときの写真が自宅から出てきた。外観がとても気に入って撮った記憶がある。
ロサンゼルス、フェニックス、ミルウォーキーという地域の建売住宅(分譲地)、
知人の注文住宅等、有名な建物等ではなく、日常に住まわれている家を見学して回った。
まだ自分は幼かったのでお金のことはあまり分からなかったけど、うちの親を
初め社員の人たちは建物の質、特に空気の良さと値段の安さに驚いている様子だった。
そんなに規模は大きくないけど、玄関から水回り含めて全部屋ほぼ同じ温度、
ビスケットのような色の優しい感じの塗り壁、プライベートの部屋以外余計な仕切りがない、
台所という感じではなく生活の中心で明るい陽が入る場所に女性の家事する
スペースがある、そしてとにかく温かい家に、
ああ羨ましいなと単純に思った記憶が鮮明に残っている。
全て見学して、案内してくれた企業の方が僕に聞いてきた。
「どこが一番面白かった?」
「ミルウォーキー」と即答だった。
どこも良かったけど、初めて行ったのに懐かしく素朴で、古い建物が大事にされていて、
水辺の周りを人が歩いたり走ったりしてて、寒いけど人間味ある町という感じがして、
あまり急いでいなくて、どこか地元の新庄に通じるものがあった。ような気がした。
ふとしたタイミングで地元に帰ると意外なほどにヤマムラで作っている
「ミルウォーキーの家」が浸透していることに自分も驚いたりする。
北米で体感した家の空気の良さ、地域の自然、気候と一緒に生活を楽しむ、
連れて行ってもらった貴重な体験を今一度思い出しながら、
今後も仲間と一緒に自社オリジナルの家をいろんな視点から考え続けたいと思います。