近年、当社では「大型木造」や「木造高齢者施設」という言葉が社内で
飛び交っていて、多くの仕事に取り組んでいます。
※今年度、竣工した物件写真は後日、ヤマムラホームページにて紹介させて頂きます。
個人的には小さいときに思い描いていた「老人ホーム」よりも大分「施設」という
雰囲気が崩れ(良い意味で)、人の住まいらしさに近づきつつあるのではと思っています。
ただ、それは写真から伝わる見た目のことであり、実際に住まれる方、
働く方の声というのはそれぞれの建物によって声、意見は違うかもしれません。
実際にインタビューする機会があれば、聞いてみたいところです。
一方で、私達は、北米の木造施設の研修視察を続けています。
ここからは自分自身も参加させて頂いたときの2012年のカナダの写真です。



意匠や空間の豊かさはもちろん、入居者の方のあまりに楽しそうな表情と
地域ぐるみでボランティアの方たちが施設内のイベントに参加したり、手伝ったり
してる姿に驚きました。
建物の機能としても、施設内をゆっくりした気持ちで過ごせるように階段の
途中にソファが設けてあったり、施設内を迷わないようにプランの中心に
トップライトと地元の石を使ったシンボルが作られていたり、映画館のような
共用スペースがあったりと、感心させられる創意工夫が多々ありました。
最近では、インターネットや雑誌で国内の高齢者の施設、
あるいは障害のある方むけの施設等の事例を探していると、
木質の温かみのある空間、町に開かれた場所も発見できるようになりました。
良い事例にも目を向けながら進んでいくことが大切だと感じています。