数年前から、ヤマムラという企業の中で研修、勉強会、日常の仕事から
学びを蓄積していくような「場」が必要だとぼんやりと考えていて、
今年は一つそれが形になろうとしているので、そのことを書こうと思います。
今年度からスタートしたヤマムラ企画会議(仮)というものです。
私達は本社新庄(山形)、仙台支店、東京支店、東京西営業所を主な拠点としています。
月に一度、顧問の阿部寛氏が各拠点を訪問し、約2時間のミーティングの中で
日常で感じていること、困っていること、嬉しかったことなど、週によって違う
テーマでたくさんの話をします。
笑いが飛び交う場面もあれば、こんな辛いことがあったのか、こんなことを
考えていたのかとみんなが真剣に聞き届ける様子もあります。
いつも顔を合わせているメンバーの中から、本当に感心するような言葉が
多く出るので「場」というのは大事なのだなと毎回思います。
身近なところにこそ肥やしありです。
そして、今年の11月13日に本社新庄で、合同ミーティングを行いました。
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新庄、仙台、東京の選抜メンバーが集まり、各拠点の代表者が報告して議論し合い
ました。こんなに大勢の前で話す緊張、みんなの率直な意見をまとめて言わなければ
いけない緊張がびしびしと伝わってくるような熱い空気でした。
人前で話をするというのは大変なことだと思います。
![12369746_802529413207197_861666794_o](http://yururito.jp/wp-content/uploads/2015/12/12369746_802529413207197_861666794_o-685x457.jpg)
![12394365_802529409873864_1757981742_o](http://yururito.jp/wp-content/uploads/2015/12/12394365_802529409873864_1757981742_o-685x457.jpg)
常日頃の現場で覚えること、トラブル対応、新しい仲間への教育、やりがい、
地域貢献、労働環境等、書ききれないほど様々なことが話題になりました。
役職も年齢も社歴も働く場所も出身地も様々なメンバーが参加しているので
飛び交う話題が多様なのも自然かもしれませんし、きっとその中に会社というチームが
持っている個性や力、未来の可能性等も入っているのかもしれません。
調子のいい日も悪い日も、いいことがあったときも残念なことがあったときも
話してもいいんだという場があるのと抱え込まなければいけないのでは大きく違います。
またいつもの各拠点に戻り、机を囲んだ小さなミーティングの中で喋ったり、
相談したり、それを記録したりしながら良さを発見していきたいなと思います。
次の日は、2013年に文化財登録された新庄の歴史的な建物を視察しました。
この場所は私が2009年頃から恩師である工学院大学の後藤先生に相談し続けていた
建物でもあります。
1.旧農林省蚕糸試験場新庄支場庁舎
解説:試験場OB 佐藤喜美雄さん
案内:市役所商工観光課 加藤明さん
この場所を「卒業」された佐藤喜美雄さんから各棟の当時の使われ方、出来事等を
素敵な語り口調で語って頂きました。私達もタイムスリップするような感覚で、お仕事で
苦労されたこと、楽しかったこと、蚕を扱うときの話等をとても楽しく聴くことができました。「自分が卒業した場所が永遠に残り、いつまでも見られるのはこれ以上無い喜びです。」
という言葉はずっと忘れないと思います。
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![3](http://yururito.jp/wp-content/uploads/2015/12/3.jpg)
2.旧農林省積雪地方農村経済調査所
解説:館長 荒木賢治さん
案内:主任 栗田大さん
館長の荒木様から雪調の成り立ち、雪国の生活をされる人々に通じる思いを熱く語って頂きました。自分を含めた新庄出身の人は懐かしさもありながら、意外に知らなかった歴史もたくさんあったように思います。仙台東京メンバーはただただ驚いたことが多かったかもしれません。雪国の建築物、生活環境は、自分にとっても大きなテーマです。
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自社で、設計、施工する建物ではなく、地域に根差した歴史的な建物を会社で視察するということは自分が覚えている中でこれまで無かったことで、楽しんでもらえるかどうかドキドキしましたが参加メンバーの表情や飛び交う質問が凄く良かったので安心しました。
机を囲んで喧々諤々に話していくミーティングも、このように外を歩いてみるというスタイルのフィールドワークもどちらも大事にして、来年はもっと濃く、みんなが参加したいと思えるような企画をして、外にも発表していきたいなと思います。